And after it rains There's a rainbow And all of the colors are black It's not that the colors aren't there It's just imagination they lack --Paul Simon, My Little Town
Simon & Garfunkelの曲から歌詞を抜粋。「色がないわけじゃないんだけど、みんな想像力がないから虹は真っ黒だ」
故郷の町の人々は惰性で生きていて想像力もないから色すら見ることができない。もちろんこれは誇張だが、ルーティンを繰り返すことに日々を費やしていると、まじまじと色を鑑賞することもなくなってしまうのかもしれない。私たちも、普段真っ黒な世界を生きているのかもしれない。事物の色合いの美しさや醜さ、細やかさにたいして注意を払っていないとすれば。
私なら「黒」ではなく「透明」と言うかもしれない。黒は一つの積極的な色であり、私たちが注意して鑑賞することができるものだから。色が意識されないのなら色はないのであり、色がないのならそれは透明であろう。
特に夕焼けが見えるわけでもない夕暮れに、空を見たら意外と青かった。建物や木などはほとんど真っ黒なのに、空だけが冷淡に青かった。
歯医者に行ったら、天井が斜めになっていた。斜めの感覚というのはどう表現したらよいのだろう。垂直や水平に慣れている私たちに対して、斜めの面は何かを押し付けようとしてくる。垂直や水平に支配された私たちの空間体験が、実は特殊なものだったことに気づかせられる。斜めに支配された空間体験の可能性を提示することで、垂直・水平の空間体験を相対化しているのだろう。
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