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Author:sk
法律を勉強中。たまに詩を書いたりもする(筆名「広田修」)。哲学が好き。
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Albatros BLOG
日々の雑記。現代詩の話や哲学の話。文学や音楽、美術、芸術一般の話。ただただ書き捨てていくだけ。
スーラ「アニエールの水浴」
seur02.jpg
ジョルジュ・スーラの「アニエールの水浴」。

 絵画というものが、3次元のオブジェを2次元のイマージュとして提示するものならば、スーラは2次元のイマージュをさらに低次元の「ドット」で構成することにより、絵画の中間的な性格を知らしめているのではないだろうか。つまり、絵画というものは、それを構成する原子的なタッチと、それが表現しようとする3次元のオブジェとの中間にあるということ。

 絵画というこの中間的なフィールドが、人間にとっては最も表現のしやすいフィールドなのではないだろうか。プリニウスは肖像画の起源を、恋人の不在を補うために影を写し取ったもの、と書いたようだが、絵画とはそのような消極的なものではなく、積極的に、人間の表現に適したフィールドなのだろうと思う。

 スーラは、そのような人間の表現に適したフィールドを、イマージュとしての統一意識を保ちながらも、もうひとつ低い次元へと解体した。スーラの作品においては、イマージュはオブジェを志向しているのではなく、原子的なタッチ、すなわち画作のしぐさを志向しているのである。オブジェ志向のイマージュから、イマージュ志向のイマージュ(タッチもイマージュを構成するものでイマージュの次元に属する)への流れ、つまりイマージュの自立性への流れがここにも見える気がする。
この記事に対するコメント

ポール・シニャックの色彩論と合わせながら読むとおもしろいです。スーラ、大好きでよく図書館で見ました。わたしは点描による色彩的な効果として宿るひかり…それを極限まで実践しているから、こんなにもフラットなのかと思っていたけれど、なるほど、広田さんみたいに三次元的に観る話を聞いて、視点が変わりました。
このころの印象派の人たちは、みんな理論派で格好よくて、いつか展示会でしかるべき距離から眺めてみたい…。理論と実践を繰り返していて、スーラにははっきりその軌跡がみえて。グランドジャット島の日曜日も光に溢れていて好きな絵です^^
広田さんのように多角的に視てみよう。何か新しい気づきがありそうです。
【2008/10/28 07:09】 URL | lika #s4Fw8DyQ [ 編集]


そうですか。シニャック、ぜひ読んでみたいです。
理論がスタイルに如実に影響を与え始めるのがこのころですよね。
20世紀になると理論がどんどん前面に出てくる。
僕は美術は独学でたいしたことが分かっていないのですが、
少しずつ知識を増して行きたいと思っています。
【2008/10/28 08:29】 URL | sk #szJJAa9. [ 編集]


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